沿革・歴史

1949

新生日本構築への
大きなうねりの中での誕生

弊社の歴史は、1949(昭和24)年の(株)群馬情報社創立に始まります。戦後復興の分岐点とも言われる1949年は、敗戦の余波も色濃く残っていた時代でした。現在に至ってもまだ謎とされている「下山事件」が発生した年であるとともに、湯川秀樹のノーベル賞受賞に世論が沸いた年でもあります。

戦後の混乱と次の時代への希望や期待が交錯し、新生日本構築への大きなうねりが社会全体を覆っていた時代と言えるでしょう。

1958

勢多郡史発刊を機に、
数多くの市町村史を手がける

産声を上げた朝日印刷(当時は群馬情報社)は、前橋の地で、当時2大大衆娯楽であった競輪の車券と映画館の切符印刷を担い社業を維持・拡大していくことになります。
創業者石川薫は、群馬県庁の官吏としてのキャリアを投げ打ち群馬情報社を設立しましたが、設立当初から印刷文化への思いは強く、昭和29年、弊社の記念碑的書籍である「群馬県蚕糸業史」上下巻の印刷を敢行します。

その前年、1953(昭和28)年、国は町村合併促進法を施行。昭和の大合併と後世言われるようになる市町村の再編が行われ、群馬県においても206市町村が75市町村となります。この再編の動きは群馬県に限らず全国で市町村史・誌の発行の気運を高め、弊社もまた市町村史・誌刊行の業務を多く手がけることになります。1958(昭和33)年、群馬県の中央部に位置する赤城山山麓一帯を構成していた勢多郡の郡史刊行を皮切りにその後、数多くの市町村郡史・誌刊行業務に携わります。

1959(昭和34)年、社名を朝日印刷工業株式会社に改称。1960(昭和35)年には、いち早く活字鋳造機を導入するなど機器の近代化を急ぎ、1964(昭和39)年には、大蔵省印刷局指定工場となり、国会の議事録である官報の印刷に携わることとなります。

1970

オフセット印刷化を期して写真製版設備、電算植字システム等導入

積極的な高度成長路線をひた走る国は、物流の高速化・効率化を図るために国土開発幹線自動車道(高速道路)の予定線を全国で指定。1966(昭和41)年に、関越自動車道が予定線に指定されます。関東地方において空前の建設事業である関越自動車道建設は、予定路線上の埋蔵文化財の発掘調査を急がせ、ここに遺跡報告書印刷の大きな需要を生み出すこととなります。

活版印刷には、多くの実績を持っていた弊社ですが、写真を多用する遺跡報告書は活版印刷では限界もあることから、1970(昭和45)年には写真製版設備一式を設置、翌1971(昭和46)年には組版の自由度が各段に高い電算植字システムを全国に先駆けて導入、現在主流であるオフセット印刷化を図り、1972(昭和47)年には、県下初の高速自動2色オフセット印刷機を設備するに至ります。

1975

本格的カラー印刷製品実現

1973(昭和48)年の第一次オイルショックが日本全体を襲い、消費行動に一定の打撃を与えはしたものの、旺盛な消費意欲は衰えることなく印刷物においてもより情報訴求度が高い「カラー」が求められることとなっていきます。カラー化は、避けることのできない社会的ニーズであり、弊社もこのニーズに応えるべく、1975(昭和50)年、初の本格的オールカラー印刷物である「千代田勢要覧」を印刷。その後、より高品質・高訴求力の印刷物作成のため、デザイン部門の強化を期して1986(昭和61)年、ATCC(アサヒ・テクニカル・コミュニケーションセンター)を建設、印刷物の一貫生産体制を整えます。

その後もカラー化の推進を図り、1994(平成6)年、当時次世代の印刷技術として注目を浴びつつあったDTP(デスク・トップ・パブリッシング)への拡張も視野にいれたデジタルスキャナを導入、カラー印刷の内製化を実現しました。

1980

デジタル化への対応強化

1978(昭和53)年、東芝は日本初のワードプロセッサを発表。発表当初価格は1台630万円と非常に高価な機械でしたが、1980年代に入ってくると、価格も下がり徐々にビジネスの現場で使われる機会も多くなり、コンピュータのダウンサイジングともあいまって、専門職が使うような機器にしか使われていなかったデジタル技術が、一般の人々の暮らしにも浸透してきます。

印刷現場においても従来手書きだった原稿が、徐々にデジタル入稿に変化し、弊社においても数多くのワープロ機種で作られた文字データの活用が求められるようになっていきます。

1994

本格的にDTP始まる

1986年にアメリカのアルダス社によって発表されたページメーカと呼ばれるソフトは、従来熟練工によってしか出来なかった文字組版をパソコン上で容易に実現できるソフトとして登場しました。DTPの言葉はアルダス社社長であったポール・ブレイナードによって提唱されたもので、デスク・トップ・パブリッシングの頭文字を取ったものです。このソフトと、当時唯一のWYSWIGを実現していたアップル社のコンピュータ・マッキントッシュ、アドビ社が開発したポストスクリプトという技術、この3つの技術によって、DTPは瞬く間にアメリカの印刷業界を席巻することとなります。

しかし日本においてはその可能性は示唆されつつも、「日本語」という壁もあってなかなか普及するには至りませんでした。ところが写植文字を作っていたフォント企業モリサワが和製ポストスクリプト文字を発表し、マッキントッシュに搭載するや、急速に日本においてもDTP化が進むことになります。

弊社においても、DTPの可能性を模索すべく1992(平成4)年には、マッキントッシュを設備し、主にデザイン提案のツールとして活用していましたが、1994(平成6)年、当時ページレイアウトソフトの業界標準となりつつあったクオークエクスプレスを主軸に本格的にDTPを開始することになります。

1996

インターネット業務開始

デジタル化の一方、1990年代初頭、アメリカで開発された分散拠点型のネットワークシステムであるインターネットが日本でも徐々に普及していきます。

インターネット草創期の1996(平成8)年、弊社は、地域プロバイダーである群馬インターネットの前橋地域のアクセスポイントとして、インターネットを活用した情報発信業務に携わることになり、HP等の制作体制を整えていきます。

2000年、デジタルメディア開発部を発足させ、来るべき21世紀の情報発信ニーズへの足腰を固めます。

2001

オンデマンドショップ
「DiPS朝日」開設

2001年、多様化する情報発信ニーズに応えるべく、オンデマンドプリントショップ「DiPS朝日」を開設しました。印刷は限られた顧客を対象にした技術ではなく、広く一般の人々も利用できる情報発信技術の一つと考えたからに他なりません。

2003

コミュニティホール
「ノイエス朝日」開設

2003年には、弊社のコミュニティホールであるノイエス朝日でギャラリー業務を開始します。地域で表現活動を行っている人々の展示の場所として、地域に新しい息吹をもたらす可能性を持ち全国で表現活動を行っている人々の展示の場所として、年間25回にも及ぶ展示会を開催し、交流の輪を広げています。

2011

次世代ビジネスに向けてPOD取組開始
(1月)

2011年1月、弊社は、新しい印刷ビジネスの展開に向けて、大量生産モデルとは一線を画するPOD(プリント・オンデマンド=需要に応じた印刷)取組を従来取組に加え、大きく力を入れていくことになります。

群馬の口コミナビ
「ぐんラボ!」開設
(8月)

2011年8月、POD取組と共鳴するCtoCビジネスを展望し、群馬初のクチコミナビサイト「ぐんラボ!」を開設しました。“みんなの「群馬が好き」を伝え合うサイト”を主旨とするものです。ここに集まる群馬県民を中心にした幅広い年齢層の人々は、旺盛な消費者であると同時に、かけがえのない地域の暮らしを築き担う人々です。

その人々がぐんラボを舞台に日々生んで行く情報のうねりには、間違いなくこの時代、この地域に生きる人々の願いや期待が込められています。その願いや期待を少しでもすくい取って、「伝えたいこと」を「伝えられるモノ」にする弊社の仕事に活かすことが開設の動機でした。

現在掲載店舗・施設は5,000件を超え、一日のアクセス数も100,000PVを数えるまでになっています(2018年11月現在)。さらに地域のプラットフォームとしての充実を図りつつあります。

2013

「DiPS朝日」
リニューアルオープン

2013年、オンデマンドプリントショップ「DiPS朝日」を、最新のオンデマンド印刷機の導入と共に大幅にリニューアル。弊社初となる独自ブランド「tocotowa」も発表。

従来の主に組織・団体向けの業務から、一般消費市場への業務領域の拡大を加速させ、21世紀にふさわしい地域の情報交流環境構築の一助となるべく、立ち止まることなく足取りを進めています。

2015

「JetPress720S」
導入・設置

2015年11月、本格的な産業用インクジェットデジタル印刷機「JetPress720S」導入・設置。2016年夏には工場の一角をJetPressフロアとして改築。POD業務の製造体制を整えていくことになります。

2016

「有益郷土図書資料の電子情報化によるオンデマンド復刊頒布事業」取組開始

2016年7月、弊社は、「有益郷土図書資料の電子情報化によるオンデマンド復刊頒布事業」を一般財団法人群馬地域文化振興会とともに開始します。
「群馬県の先人が遺した貴重かつ希少な文献等を、希望者の需要に応じて復刊頒布することにより地域文化の振興に供すること」を趣旨とするものです。

2018

地域文化復刊POD開設

2018年1月には図書製造販売サイト「ぐんまの本棚」が開設し、この中に「地域文化復刊POD」を設置します。

さらに同年12月には、より幅広いPODニーズに対応するため、群馬にゆかりある図書タイトル製造販売サイト「からかぜ文庫POD」を設置し、業務領域を地域出版支援にまで拡大していくことになります。

ご質問からお見積もりまでお気軽にお問い合わせください。

電話:027-251-1212 ファックス:027-253-3475
お問い合わせフォーム
ページの先頭へ