ございさつ

「まちの印刷屋さん」と言ったらどんなイメージをお持ちになるでしょうか。
少しばかり暗い建屋と一台の印刷機。
ガタンガタンと機械音が通りまで響き、何故か夕暮れ時の景色にもマッチする。
近所の酒屋さんの特売告知のチラシはもとより、名刺でもなんでも必要になった方々のために、二つ返事で快く引き受け、どことなく昭和の香りがしてきそうな佇まいがある生業(なりわい)、そんなイメージでしょうか。
もちろん生業ですから、相応の費用も頂きます。

印刷の仕事は、印刷をしたい方の「伝えたいコト」を多くの方々に伝えられる「モノ」にすることです。
それは名刺であれ、チラシであれ、詩集や句集であれ、大冊の記念誌であれ、会社案内であれ、同じです。

昭和から平成へ、20世紀から21世紀へ。
時代は大きく変わりましたが、この「二つ返事で快く引き受ける」という姿勢は、印刷という仕事を生業にするからには、変えてはいけないことだと思っています。
しかし近所の酒屋さんがコンビニに変わり、伝える手段も紙だけでなくなった今、「二つ返事で快く」まではいいですが、「引き受け(られ)る」ことは、そんなに簡単なことではありません。

弊社は昭和24(1949)年に創業しました。
以来60余年、ずっと印刷会社の冠を被り続けています。
60年の歩みは、印刷したい方に自信を持って「引き受ける」と言えることが出来るようにするための歩みだったのかな、と思います。
活版印刷からオフセット印刷機によるカラー印刷、デザイン部門の創設、DTP技術の導入、ギャラリーの
運営、くちコミサイトの開設等、「引き受けます」と言いたいがために、「任せるよ」の一言が欲しいがための努力と言えば自画自賛に聞こえてしまうかもしれませんが、それが事実です。

始めたころは「モノ=紙」だけだったのに、いつしかwebも、動画コンテンツも、場合によっては市場調査も「モノ(物)」になってしまいました。最早、印刷屋さんではなく、ICT(Information and Communication Technology)企業と洒落てみたところで、始まらないと思っています。

「まちの印刷屋さん」。
地域と共に生き、地域に生まれる願いや希望を叶えるお手伝いをする生業。
仕事はいつでも「二つ返事で快く引き受ける」。そういう会社で在り続けたいと思っています。

朝日印刷工業株式会社
代表取締役社長 石川 靖

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